夢を見たい気持ちと、それを邪魔する思い。
私だって夢を見てみたい。
もう一度、私が生きたい世界で生きていたい。
それがどんなに人生を豊かにするのか、
私自身が一番よくわかっている。
何よりも生きている喜びを感じられ、何よりも自分を好きでいられて、
そして何よりも、私も幸せになっていい自信があった。
でも、私はまたくじけてしまった。
人生の喜びに、体が恐怖を覚えてしまった。
逃げることが精一杯で、
常に生きていくのが怖くなった。
どうあがいても私はこの苦痛から抜け出せない。
暗い、冷たい、何もないこの空間から。
そこには私が夢を描いていい権利なんかない。
それも、自分が選んだこと。
選んで進んでしまった道の上に、
この場所が存在しているという事実だけ。
何を、誰に言ってもこれは私が選んだ道。
私が選んで、自分で進んだ道。
それが私。
事実という現実に押しつぶされて、
暗闇という、この心地よい地獄に身を委ねて、
何者にもなれず、ただここに居続ける。
夢は、見れないもの。
そう、自分の心に刻み付けるように何度も繰り返して。
そしてまた、
落ちていく。