NYの片隅から日本の片隅へ。

2017年8月からアメリカのNY州フレドニアで交換留学をしていたモラトリアムがちな女子大生が日本に帰国してから色々と考えたり間違ったりする奮闘記。

選択肢

 

 

結果論で言えば私は何も成し遂げられなかった。

 

 

 

卒論も書けなかった。

 

 

 

自分の生き方も今のまま変えられなかった。

 

 

 

ずっと小さな箱のようなこの部屋に閉じこもって、

 

 

 

外の世界を見ることを諦めてきた。

 

 

 

私の人生はいつもこんな感じ。

 

 

 

一度箱の外から出てしまえばすごく簡単に物事が運ぶ。

 

 

 

だけど必ず私はここに帰ってきて、

 

 

 

また同じような景色と、同じような毎日を繰り返してしまう。

 

 

 

それは私が望んでいることのように。

 

 

 

 

違うとも、そうとも言えない。

 

 

 

 

だから、私は自分がどんどん嫌いになる。

 

 

 

 

悔しい。

 

 

 

 

 

本当は心の底から悔しいと思っているはず。

 

 

 

 

そうでなきゃいけない。

 

 

 

 

だけど、箱の中に入っている私は、

 

 

 

 

全然そう思わない。

 

 

 

 

だって、外が見えないから。

 

 

 

 

 

自分の世界だけを見ているから、全然、

 

 

 

 

何も感じなくなってしまった。

 

 

 

 

 

それに対しては本当に、悲しい。

 

 

 

 

 

私はもっと楽しめる。

 

 

 

 

もっと喜びを全身から感じることができるはずなのに。

 

 

 

 

 

帰ってきて、

 

 

 

 

少しづつ心に染み付いた暗い色に、

 

 

 

 

 

 

動きを止められそうになっている。

 

 

 

 

 

 

すごく悲しい。