NYの片隅から日本の片隅へ。

2017年8月からアメリカのNY州フレドニアで交換留学をしていたモラトリアムがちな女子大生が日本に帰国してから色々と考えたり間違ったりする奮闘記。

走ることと生きること

 

 

 

 

昔から走ることは好きだった。

 

 

 

小学生のときは学校のマラソン大会で一位になることが楽しかったし、

 

 

中学の時は長距離走、シャトルランでバスケ部の女子と競い合うのが楽しかった。

 

 

 

これまでの人生を考えると、

 

 

 

走っている時は楽しかった。

 

 

 

走り出してしまえば他の嫌なこと、迷い、疲れは忘れられた。

 

 

 

 

ただゴールに向かって、

 

 

ひたすら足を曲げては伸ばしてを繰り返し、

 

 

息を荒げながら、

 

 

 

 

頭を真っ白にするのが好きだった。

 

 

 

 

誰にも関係ない。

 

 

私とそこのある道だけ。

 

 

 

 

 

走らなくなると人生が止まっているようだった。

 

 

 

 

 

ここ2年間ほとんど走ることをせずに生きてきたけど、

 

 

 

 

走ることで得られる快感もなく、

 

 

ただ負の感情、焦り、嫌悪、焦燥、絶望。

 

 

 

それだけが私の世界を支配していた。

 

 

 

 

 

でも、

 

 

 

 

 

 

 

私は再び走り出した。

 

 

 

 

走ることの喜び、

 

 

 

高揚感、

 

 

純粋に楽しいと思う気持ちを取り戻した。

 

 

 

 

 

まるで欠けていたピースがぴったりとはまったかのように。

 

 

 

 

 

走れば得られるものがたくさんある。

 

 

 

 

踏みしめる足の感触。

 

 

 

 

風の匂い。

 

 

 

体の動き。

 

 

 

ゴールを目指すためのペース配分。

 

 

 

ゴールに至った時の高揚感。

 

 

 

達成感。

 

 

 

 

 

私にもできることがある。

 

 

 

 

 

それが走ること。

 

 

 

ちょっと脱線するけど、

この本で気になったところ。

 

ウルトラランでトレーニングコーチ ヴィヒルが回想シーンで教え子のランナーに言った言葉。

"お前の心には二人の女神がいる。知恵の女神と富の女神だ。みんな、先に富を手に入れれば、知恵もついてくると考える。それで金儲けに血眼になる。しかし、それではあべこべだ。知恵の女神に心をささげ、愛し、気持ちを向ければ、富の女神が嫉妬して、お前を追いかけてくる。”

 

その通りだと思う。富を得るために手に入れた知識は一過性のものに過ぎず、純粋に知識を得るために人生を捧げることで、人は豊かに、そしてそのおまけに少しの富が入ってくるんだろうな。

 

 

まだ途中だけど、一回読むと走りたくなる気持ちが抑えられないほど、ランニングについて熱く語っている本。

 

最近は子供の頃に戻ったように読書が楽しくなってる。

 

 

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